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 廃プラスチックをリサイクルする手法には、大きく分けて「マテリアルリサイクル」(廃プラスチックをプラスチック製品の原料として再利用)「ケミカルリサイクル」(廃プラスチックを化学的に分解して化学製品の原料として再利用)「サーマルリサイクル」(廃プラスチックを固形燃料にしたり焼却して熱エネルギーとして再利用)の3つがあります。
 このうち「マテリアルリサイクル」と「ケミカルリサイクル」は廃プラスチックを製品の原料に変えて再利用できるため、資源の循環的利用により、限りある天然資源の消費を抑制し埋立処分量を減らすなど、環境負荷の軽減に役立っています。
 この二つの手法は、対象となる廃プラスチックの種類から、再生工程、リサイクル後の製品に至までいろいろな面で違いがあります。
 「マテリアルリサイクル」はフレークやペレットという原料にしたのち、溶かして再び成形し、再び同じ製品かまたは別のプラスチック製品の樹脂材料として再利用します。樹脂材料としての品質基準を満たすために、異物や汚れを取り除き基本的に同一種類のプラスチックにする必要があります。
 「ケミカルリサイクル」は高温で熱分解して合成ガスや分解油などの化学原料にしたり、または化学的に分解してモノマーに戻すなど、他の化学物質に転換して再利用します。種類の異なるプラスチックが混在しても、異物や汚れがあっても、工程上問題がなければリサイクルが可能です。この手法では化学製品の材料の他、製鉄所で使う還元剤、可燃性ガス、油等にも転換されます。

参考資料:リサイクルの手法(塩ビ工業・環境協会) 
参考資料:プラスチックのリサイクル 20の?(はてな) 

 ペットボトルは、ポリエチレン・テレフタレート(PET:ペット)樹脂からできた容器です。1997年に「容器包装リサイクル法」が施行されてから、リサイクルのためペットボトルの分別収集量が急増しましたが、使用済みペットボトルから新しいペットボトルへのリサイクルは難しく、再生利用の対象としては繊維やシート、成形品等のマテリアルリサイクルに限られていました。
 使用済みペットボトルからの同一製品の再生が難しいとされた理由は、使用済みペットボトルを再生樹脂にしても微小な異物が残ってしまい、原料として安全面で食品用として基準をクリアできないためでした。
 そこで、研究が重ねられて「ケミカルリサイクル」の技術を利用して、ペットボトルを化学的に分解して原料物質に戻し、さらに精製工程をへてペット樹脂を作る方法が開発されました。この方法により、処理過程で異物が取り除かれるため、原油から作るペットボトルと同様の品質の製品が作れるようになりました。
 使用済みペットボトルのケミカルリサイクルによるペットボトル再生を行うと、新たに原油から作成した場合に比べて、使用するエネルギーとCO2排出量が大幅に削減でき、天然資源の節約と環境負荷の軽減に役立つそうです。

参考資料:「3R」技術:環境:関連プロジェクト:よくわかる!技術解説:NEDO技術開発機構


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