EU(欧州連合)では、以前から資源の有効利用や環境保護への取り組みが進められてきており、「予防原則(precautionary principle)」をベースとして、広範な環境問題への取組みを「環境行動計画」として策定しています。
そのコンセプトは、循環型社会形成へ向けて設計段階から環境配慮を行い、製品ライフサイクルにおけるリユース、リサイクルを助長するために有害・危険化学物質の使用をできるだけ制限し、環境中への放出や最終廃棄段階でのクリーン化を図ることにあります。
この「環境行動計画」に基づく最近の主な化学物質規制としては、ELV指令(使用済み自動車に関する指令)、包装廃棄物指令、RoHS指令(電気電子機器における特定有害物質の使用制限)、WEEE指令(電気電子機器廃棄物指令)、EuP指令(環境配慮設計)やREACH規則(欧州新化学品規則)があります。
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