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高度2000km以下の軌道を周回するスペースデブリ(宇宙ゴミ)の分布イメージ図】
出典:ESA(欧州宇宙機関) 

 地球上空の宇宙空間に散乱している宇宙ゴミは、稼働中の人工衛星と同様に秒速約8km(時速約28800km)という速さで地球の周りを高速移動しています。
 その大きさは、チリ程度のものから数mもある人工衛星まで、種類や軌道、大きさなどあらゆる面で千差万別です。
 こうした宇宙ゴミは地球の重力の影響を受けても地上に落ちないほどの超高速度で移動しているので、微細であってもその破壊力はすさまじく、直径が10cmほどあれば宇宙船は完全に破壊されてしまい、直径がわずか数mmでも場合によっては宇宙船の任務遂行能力を奪うといわれています。
 このまま宇宙ゴミが増え続ければ、人工衛星の運行はもちろん、ロケット打ち上げを含め、人類が宇宙へ進出する為の事業を続けていくことが難しくなるため、アメリカのNASAを中心に世界中で様々な取り組みがなされています。

 ドイツやフランスではロボットで宇宙ゴミをキャッチし、移動させたり大気圏で燃やすなどの技術が研究されていますが、まだ実用化には至っていないようです。
 日本では、宇宙ゴミを回収・除去する研究を進めている航空宇宙技術研究所が、対象物体を識別(画像処理)してその形や動きを把握する技術の実験に成功しています。
 このように、宇宙ゴミを回収、除去するための技術開発は世界各国で進められているのですが、現存する宇宙ゴミを全て回収することは難しいとされています。
 そこで、これから宇宙ゴミを出さないようにロケットを設計したり、使い終わった人工衛星などは大気圏に突入させて燃やしてしまうか、より高い場所に移動して新しい人工衛星のために場所をあけるなどの取り組みが行われています。
 ただ、広大な宇宙空間において宇宙ゴミが占める密度は、一辺が数百キロメートルの立方体の中に1個が存在する程度です。それでも、5〜10年に1度は衝突する可能性があると計算されており、地上から常時監視が続けられています。

参考資料:宇宙 - 軌道物体 衛星と宇宙ゴミ - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト 
 参考資料:宇宙ごみ(スペースデブリ)低減対策への取り組み状況(PDF) 


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