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 想像を超えるような冷たい液体を使って、発電するといってもちょっと不思議な感じましますね。
 ランキンサイクル方式のLNG冷熱発電は、基本的な原理としては火力発電や原子力発電と同じように、液体を熱で暖めて気体にしてこれを使ってタービンを回して発電します。低温で熱交換を行なうこの発電には、水よりも沸点が低いプロパンガス等が中間熱媒体として利用されています。
 詳しい発電の仕組みについては以下の図の通りです。約-160℃のLNGはタービンを回し終えた気体を冷やして液体に戻すために利用され、その熱交換によりLNG自体も暖められます。タービンを回すために液体を暖めて気体にする熱源としては、常温の海水が使われています。
 LNGの冷熱を発電に利用すると、発電時に火力発電や原子力発電のような温室効果ガスや放射能など有害な物質を出さず、LNGを液体から気体にする時の温度差を熱交換で利用するため、余分な燃料を使うことなく電力も得られるので、環境保全と省エネ、資源の有効活用等につながります。

参考資料:LNG低温エネルギーを回収・発電することで、省エネ・省CO2に貢献する「冷熱発電システム」 
参考資料:LNGを利用した冷熱発電(PDF) 

 約-160℃の低温で海外からタンカーで運ばれてくるLNG(液化天然ガス)は、そのままでは燃料として利用できないため、外部から熱を加えてガス化されます。逆にいうと外部から熱を吸収して気化するため、冷媒として他の物質を低温に冷やすことができます。
 発電以外の主な用途としては、空気を冷やして液体酸素や液体窒素を製造する「空気液化分離」をはじめ、気体の液体化に利用されています。また、他の工場で発生した二酸化炭素を冷却してドライアイスを製造することで、CO2削減にも役立てられている例もあります。
 さらに、LNG冷熱で製造された液体窒素を利用して食品やプラスチック、廃棄物等の低温粉砕や、冷凍食品や凍結乾燥食品の製造等をはじめとした、間接的な分野でも利用されています。
 LNG冷熱は非常に有用であるにも関わらずしかしこうした有効活用は実際にはごく一部で、ほとんどは海水を熱源として気化して、その際に発生する冷熱はそのまま捨てられています。そこで、これから新たな冷熱利用技術の確立が求められています。

参考資料:冷熱と地球環境 


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