従来の水力発電は、川をせき止めて大規模なダムを使って行う方式が主流でした。最近では、技術開発により比較的小規模な河川や用水路等で低落差・小流量でも発電可能な水車等の発電機器が実用化されています。これに伴い、従来は難しかった地点でも経済性のある水力発電の実用化が可能となり、出力1,000kW以下の地点を中心に、開発の進展が期待されています。
太陽光,風力を利用した発電では、単位面積あたりの発電エネルギー量が小さいので設置面積も大きくなる反面、水力発電は、エネルギー変換効率が高く、天候の変化等の影響も受けにくいため、小規模でも常に安定した発電を行える特徴があります。
さらに小水力発電は、発電設備を設置する際の地形の改変が小さく、また使用する水量も少ないことから、河川水質や水生生物等の周辺生態系に及ぼす影響を抑えることができ、自然にやさしい環境調和型エネルギーとしてのメリットもあります。
|