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 急激に進行する地球温暖化の影響により、高い標高の氷河や寒い地域の永久凍土など、陸地にある氷が溶けて水となり海に流れ込むことで、海面が上昇する傾向にあるといわれています。
 平均標高が1.5m、最も高い地点でも約4mの島国ツバルは、ニュースなどでこうした海面上昇に伴い「海に沈む島」として取り上げられる事も多く、世界中から注目されています。
 実際に首都のフナフチでは、ヤシの木が倒れたり、満潮時に地面から水が湧き出して住居や道路が浸水するなどの現象が起きているそうです。
 しかし、ツバルで起きている海岸侵食、浸水の原因は、地球温暖化に伴う海面上昇だけとは限らないそうです。
 人口増加に伴う大規模な土木工事や、周辺の海の埋め立てなどの開発、今まで人が住んでいなかった低地への居住地拡大、生活排水やゴミの増加による環境破壊等も原因の一つといわれています。
 この他にも降水や波力、地下水、地盤沈下等の影響も原因とされていますが、その全体のメカニズムは十分に解明されていないそうです。

ツバル・フナフチ島。環礁のため内陸から沸き上がった水によって浸水している町(浸水後)
出典:「全国地球温暖化防止活動推進センターホームページ

参考資料:ココが知りたい温暖化|地球環境研究センター Q海面上昇で消える島国 

 深刻な環境問題の危機に面しているツバルに対して、日本はODA(政府開発援助)としてフナフチ港整備計画などのインフラ整備を行ったり、厳しい経済社会状況を緩和するための資金の供与を行っています。
 また、政策アドバイザーとして専門家を派遣し、技術移転や人材育成にも取り組んでいます。今後ツバルに対し、「海岸保全」「防災」「代替エネルギー」の3つの分野について、ODAを実施していく方針を固めています。
 さらに、ツバルを含めた太平洋諸島フォーラム(PIF)加盟国・地域の全首脳を招待して、1997年から3年に1回のペースで「太平洋・島サミット」を開催して支援や援助についても話し合いが行われています。
 このように日本政府が行っている支援活動に加えて、社団法人やNPO、NGOなどの各種団体や民間企業による草の根レベルの支援活動も数多く行われています。

出典:外務省: わかる!国際情勢 Vol.27 水没が懸念される国々〜ツバルを通して見る太平洋島嶼国

参考資料:日本のODAプロジェクト(ツバル) 


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