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 熱帯雨林は日本から遠く離れた海外にあるため、あまり直接的な実感はないのですが、そこから得られる様々な恩恵は、人間だけでなく地球上に暮らす様々な生き物にとって重要な役割があります。
 熱帯雨林は地球上の炭素を植物や土壌の中に蓄えて、大気中に排出されることを防いでいます。主に常緑樹で形成される熱帯雨林は大気中の二酸化炭素を吸収して酸素を放出する光合成を年間を通じて活発に行っています。こうした役割は生き物の生命活動にとっても大きく影響しています。
 さらに熱帯雨林の土壌は透水性が高く、降った雨が地中深くまでゆっくり流れて浸透し、移動・蒸発するので、水源の維持や土砂災害の防止、河川の流れの安定化等の役割も果たしています。
 また、世界の野生生物種の約半数が生息するともいわれる熱帯雨林からは、食料や工業製品の原材料だけでなく品種改良や医薬品開発のための遺伝子資源としても、様々な資源が供給されています。

参考資料:環境と自然 - 熱帯雨林 - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト 

  世界の熱帯諸国には、直接熱帯雨林の恩恵を受けて暮らす先住民が約6000万人いるといわれています。熱帯雨林の伐採が続くと、こうした人々は生活の場や資源、食料、文化を奪われて、最後には元々暮らしていた所から追い出されてしまうことになります。

 伐採の影響は人間だけでなく、熱帯雨林に暮らす様々な野生生物などにも及び、多くの種が絶滅の危機にさらされています。貴重な熱帯雨林の生物多様性が失われ、そこに生息していた多様な生物と多様な機能を持っていた生態系が一掃されていくことになります。
 また、水や炭素を蓄えてきた樹木が減少することで、大気と陸地の水循環のバランスが崩れると共に、河川の汚染や土砂の堆積につながります。

 熱帯雨林の土壌はやせており、土壌の栄養分はそこに生える植物によって支えられているため、大量の樹木が伐採されることにより多くの栄養分が消失すると、新たに植林を行っても元通りの森林への再生は困難になるそうです。
 このように、過剰な熱帯雨林伐採が続くと、生き物や環境にとっていろいろな面で深刻な悪影響を及ぼすため、世界規模の環境問題として熱帯雨林の適切な管理と保護が重要視されています。

参考資料:熱帯林行動ネットワーク(JATAN)  


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